知覚過敏とフッ素塗布のお話

〈知覚過敏〉
 冷たい物を食べると歯茎のところからキリキリと痛む。
特に寒い季節には、みなさんご経験の方も多いでしょう。
知覚過敏は歯の歯茎に近いところが削れて、歯の弱い所(セメント質)が露出したために起こる症状です。
 原因は主に、力強い歯の磨き方や、かたい歯ブラシだと考えられます。
まず、柔らかい歯ブラシでソフトに磨く癖をつけてください。それでも歯垢は十分にとれます。
 
 治療法は、市販されている知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで治る場合もありますが、歯医者さんでは専門の薬剤を塗るか、フッ素の入った樹脂を張り付けるという治療で、早期の場合治ります。
放置して悪化すると、神経を取らなくてはいけない場合もありますので、なにしろ早めの受診をお勧めします。

〈フッ素を塗ると〉
 小さなお子さんのむし歯予防にフッ素を塗ることは、かなり以前から知られていますが、
何故だかご存知でしょうか?

 歯の材質はハイドロキシアパタイトというものなのですが、フッ素を塗ると表面にフルオロキシアパタイトというものができます。これによって
① 歯を強化する
② 脱灰(溶け出すこと)を防ぐ
③ 脱灰したところを修復する
④ 殺菌効果がある
以上のことでフッ素をぬるのですが、塗りすぎると歯が斑状に白く変色したり、下痢をしやすくなったりしますので注意が必要です。
 また、定期的に塗らなければ効果はありません。
塗ったからといって歯磨きをしなくていいわけではありません。食後・寝る前の歯ブラシは必ずしてください。

 緑茶の一番最初に抽出したものには、かなりの量のフッ素が含まれていますが、カフェインも多く含まれますので、お子さんにはブクブクうがいに使うといいでしょう。
最近では、フッ素を含む歯磨き粉も市販されています。
なお、フッ素塗布は成長期の歯には上記の効果が大きいのですが、成熟した大人の歯は石灰化が進んでいるのでさほどの効果は期待できません。

噛み合わせの治療

 健康に噛むことは、体にとって、とても大事なことです!
 
ご存じない方も多いと思いますが、いびきや顎の痛みなどは、歯医者さんで治療できます。肩こり・偏頭痛・目の疲れ・首すじの痛み・腰痛なども・・・否、もっと多くの症状の治療ができるのです。

噛み合わせが悪いと
最近、こんな症状を訴える患者さんが増えています。
・あごが痛い
・口が開かない
・肩こりがひどい
・耳鳴りがする
・偏頭痛がある
・目が疲れる
・首筋が痛い、張っている


軽い症状の人は、全ての歯がスムーズに噛みあうように調整することで治りますが、
ほとんどの方はスプリントというマウスピースのようなものを入れて、健康な噛み合わせを再現します。
なにしろ顎は動きますから、細かな調整をして経過を診ていきます。
症状がよくなったら、その噛み合わせに合わせて、歯を作っていくことになります。
対処療法とは違いますから、再発の可能性もかなり低いです。

いびきや歯ぎしりは治りますか?

最近、若い女の子も歯軋り・いびきで来診される方が増えています。なかなか人には相談しづらいのでしょう。診療の時も気を使って、小声で話をします。

 でも、悩むことはないのです。必ず直ります。
ただ、そのままにしておくと必ず顎関節症や歯周病の原因になります。百害あって一利無しなのです。

【歯軋り】 寝ているときに上下の歯をくいしばることによっておこりますが、要は歯があたらないようにすれば防げるのです。
日頃から笑ったり、唇なめたり、喋ったりするようにしておけば、いくらかはよくなるでしょう。
それでも治らないなら、歯医者さんで噛み合わせを診てもらって、場合によってはナイトガードというマウスピースをつくってもらえば、その日の夜から歯軋りはおさまります。
 なんといっても顎関節症や歯周病はこわいですから、早めに治療することをお勧めします。

【い びき】 睡眠時無呼吸症候群という、重大事故につながりかねない大変な病気の一つの症状です。私の患者さんの中にも「先生!気がついたら反対車線を走って いました。はやく治してください・・」といってこられた方がいましたが、もちろんいびきは治りましたが、高血圧だったのが正常血圧に戻り、朝の目覚めも爽 快だそうです。

 家庭でできることは、まずダイエット! いびきをかく人は、必ずではありませんが、肥満傾向の方が多いようです。
 それから横向きに寝ること。 いびきは軟口蓋が気道を塞ぐことによっておこりますから、横に寝て、塞ぎにくくすればいくらか穏やかになるでしょう。
 それでも治らないなら、歯医者さんにまず噛み合わせを診てもらって、スリ-プスプリントというマウスピースを作ってもらえば、調整は必要ですが、その日からいびきは無くなります。
 
 私の患者さんで、いびきがとてもひどい方がおられましたが、入れ歯をいれたりしてきちんと噛めるようになったら、いびきをかかなくなったそうです。今は前より声がきれいに出るとのことで、カラオケでがんばっています。もちろん点数も・・・?

 このように、歯軋りもいびきも治る病気です。治療の仕方もいろいろありますが、マウスピースのような装置を作る前にまず健康な噛み合わせにしてください。

「親知らず」を抜くか抜かないか・・・・

できるだけ歯は抜きたくない・・というのがほとんどの方の希望だろうと思います。

 江戸時代ぐらいまでは、日本人の顎は大きくて、頑丈で 親知らずも正常にはえていました。ところが明治以降、日本人の食生活が欧米型に変化してきて、顎が小さくなってきました。そこにサイズの変わらない親知ら ずがはえようとして、様々なトラブルをおこすようになってきました。

 虫歯・歯周病とくに智歯周囲炎、噛み合わせ異常等です。

何かおかしいと思ったら、歯医者さんにしっかり説明をしてもらって、その上で抜くかどうかを決めればいいと考えています。

 経験上、80パーセント以上は抜いたほうがいいケースです。

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歯科・矯正・ 小児歯科


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店舗(企業)名 やまじ歯科医院
ふりがな やまじしかいいん
カテゴリー 医療・介護・福祉
専門サービス
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所在地 814-0003
福岡市早良区城西3-17-20 クラシオン西新101
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FAX番号 (092)846-1848
代表者 山路 明彦
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