DX営業に強い福岡博多の経営コンサル（株）販売開発研究所

　　　　死亡事故発生下の強風豪雨の命がけ富士山登頂(13)

２０２４年７月１４日(日曜日)午前７時 富士宮市救急医療センターの天気は快晴。検診室隣の４人部屋に寝ていたら、早朝６時頃青年らしき患者が受診。やり取りから足を怪我した模様。救急病院は２４時間対応とはいえ大変だなぁ。昨日来の登山疲れで熟睡。爽やかな朝を迎えることができた。膝の痛みはない。治療のお陰で腫れてはいるが大事に至っていない。昨日から変わった若い看護師から元気なあいさつの後「痛みはありますか？」に「いいえ、少しはありますがお陰で大丈夫です」と元気よく返す。不安もあり松葉づえを借りることにした。初めての松葉づえは木製ではなくアルミで出来ている。預かり証(貸出伝票)を貰う。昨夜の「炎症剤、その胃炎改善剤、張り薬」を確認する。福岡に帰ったら松葉杖を借り換え返却しなければならない。高さや腕の位置調整できるようになっている。使い方が初めてでちょっと戸惑う。迎えの荷を整えていると、お迎えがそろそろじゃないでしょうか。と看護師に誘導され、挨拶をして裏の玄関口に向かった。

藤枝市から一緒に登った弟は８時半の迎えの約束に、すでに着いて待っていた。挨拶とお礼を言って荷物を車に積んでもらう。助手席に乗りシートベルトを締め出発する。やっと我に帰った。心配かけたことを詫びる。医療センターでの膝の診断と状況を話す。骨には異常はなく、福岡に帰ってからの治療予定を話す。弟に昨日下山時の状況を話す。弟は自宅を朝６時過ぎに出てきたという。帰りも日曜朝は車が少なく２時間弱で弟宅に着く。戸建てで駐車場も部屋もきれいにしている。

一緒に登った甥と大阪から新幹線で昨日着いた次男(８０歳)が「オー待ってたぞぉ」と対面。１０数年ぶりだろう。少し痩せたようだが顔色も悪くない。眼鏡の奥の光もまだ柔らかく鋭さが感じられる。夕べ私抜きの３人による酒盛りの余韻が感じられ「残念だったな」と改めて温もりを感じた。迷惑御詫びをして膝の状態を報告し、遅まきながらの美味しい味噌汁と豪華な弁当をいただく。最終日今日の静岡空港１７時４５分発までのルートを弟が説明するも「任せるよ」で一任。

日本一長い木橋「蓬莱橋」。静岡の大井川にかかる全長８９７．４Ⅿ通行幅２．４Ⅿで１９９７年に「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに認定。映画の撮影にもよく使われ車の窓越しに観たことに皆喜んだ。空港までの通りの周辺の店舗は、全国並みのファミレス、ディーラー含む車関係と続く。時折「ここのお菓子は有名でおいしんだ。の弟の案内に誰かともなく「どんな美味しさか食べてみんとわからんよね」に「先を急いでおりますんで悪しからず」に「爆笑」だ。また住宅街もそれなりの落ち着きを思わせる作り。そうこうしている間に静岡空港に着いた。お客様は少ない。４時ごろ着いたので手続きを済ませ先にお土産売り場で買い物をする。同じフロア―の喫茶店で一息つこうと４日間のおさらいを語り合う。生涯の良き思い出になり、弟にはスケジュール等、山小屋の申し込みや何から何までよく企画し動いてもらった。このお世話に皆で感謝を伝える。搭乗手続きをしていると車椅子をもって「機内までご案内します」。フジドリームエアラインズの奇麗な若い女性が座るように勧める。窓際に甥　通路側に私が着席するまで車椅子を押し、挨拶をして帰って行った。「ありがとう」感謝の言葉で返す。

地元静岡新聞の社会欄を見たら、毎日掲載されているというが昨日の本人含む富士山登山事故が掲載されている。二人で苦笑い。写メで留守の家内に送る。

定刻十九時三十分に着いた福岡は、既に暗く街灯がひときわ目に入る。連係プレーよろしく福岡空港に着いたら、席まで担当の年配男性が車椅子で迎えに来ている。到着口を出て迎えの家内の車まで運んでくれた。聞くと航空会社のＯＢで二年前から関連会社の再雇用で働いており、休みはゴルフをしているという。感謝を伝える。ともあれ、乗降まで車椅子サーピスを徹底しているかと私も甥も感激した。

この年齢で富士山山頂三千七百七十六メートルの登頂に成功し、下山で捻挫し迷惑もかけた。それでも手助け受けびっこ引きながらも自分の足で一歩一歩と下山できた。感慨深い深みのある楽しい人生の縮図だったかなと想う。