サバートアラックはパレスチナベツレヘム、デヘイシェ難民キャンプのほど近くにある蒸留所で造られています。
ここで働くのはサバート家の人たち。
ベツレヘムに長く住むクリスチャン一家です。
代々受け継がれてきた伝統的な造り方今も造り続けています。
アラックはアラビア語で蒸留するという意味。
イスラム教が世界に広まるとともに蒸留の技法が同時に広まりました。それでアラックという名前のお酒が世界に点在しているのです。
その原点が中東のアラックです。
日本には江戸時代長崎の出島に阿剌基(あらき)として入ったのが最初と言われています。
パレスチナのアラックはぶどうとアニスのお酒。水と混ざると白く色が変化する不思議な飲み物です。
甘さとは裏腹に高いアルコール度数。中東の厳しい世界とそこに住む優しい人たちのコンビネーションのようです。別名ミルクオブ ライオン(獅子の乳)